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ボルネオ環境保全活動レポート
ボルネオ環境保全活動への取組み
サラヤの取り組み
命の吊り橋プロジェクト

失われた土地を買い戻している最中にも、森は小さく分断され、大切な食糧や繁殖の機会が失われることによって、ボルネオの固有種であるオランウータンが絶滅の危機に瀕しているのです。 そこで、急遽対処法として始まったのが「命の吊り橋プロジェクト」。
オランウオータンのために、森と森の間に橋を作ることで命をつなげる試みです。

サラヤの現地調査員を交えて、BCTサラヤ本社のある大阪・東住吉区の消防署から提供された廃棄消防ホースにより作られました。
当社の資金協力によって、サラヤ現地調査員をはじめBCT(ボルネオ保全トラスト)スタッフ、及び多摩動物公園、市川動植物園、東山動物園、ズーラシア、千葉市動物公園の協力も得て、第1号と第2号の「消防ホース・命の架け橋(吊り橋)」が完成しました。

※設計の専門家、ボランティアが、吊り橋の新規デザイン、構造計算、架橋実験などを経て完成。

第1号橋

【設置場所】
メナンゴール川(キナバタンガン川支流)
【設置時期】
2008年4月

第2号橋

【設置場所】
ルサン川(キナバタンガン川支流)
【設置時期】
2009年4月

第3号橋

【設置場所】
タカラ川(キナバタンガン川支流)
【設置時期】
2010年10月

第4号橋

【設置場所】
タカラ川(キナバタンガン川支流)
【設置時期】
2011年5月

「第4号吊り橋」人工支柱によって架橋 <2011年5月>

今年の春、豪雨のために支柱としていた樹木が倒れ3号橋も崩落したことから、5月9日から14日にかけて、オランウータンの移動・交流が可能となる消防ホースの「吊り橋 第4号」が架けられました。
今回は、支柱になり得る樹木が周囲にはなかったため、人工の簡易タワーをたてるという初めての試みでした
。 今回のプロジェクトは、当社の現地調査員をはじめ、京都市動物園、千葉市動物公園、天王寺動物園、BCTスタッフ、そして現地の専門家、NGOの協力を得て設置されました。
尚、動物園人が現地作業に参加するのは、単に橋を架けることだけでなく、現地での体験を日本の人たちに伝える大きな意味をもちます。そのため、今後各動物園にてそれらを伝えるイベントが開催される予定です。
※ 現地新聞でもニュースとして取り上げられました。


消防ホース・命の架け橋(吊り橋プロジェクト)第3号完成<2010年10月>

9月24日から10月14日にかけて、「吊り橋 第3号」が完成しました。
今回吊り橋が設置されたタカラ川流域では、上流に開発されたアブラヤシプランテーション(農園)のために両岸の保護林が分断されており、この両岸の保護林を吊り橋で結ぶことで、オランウータンの移動・交流が可能となりました。
今回のプロジェクトは、当社の現地調査員をはじめ、上野動物園、京都市動物園、BCTスタッフ、そして現地のSWD(サバ州野生生物局)の研究機関であるDGFCチーム、カディフ大学との協力を得て、設置されました。
尚、従来の吊り橋とは異なり、ロープの数を減らして簡素化することで、今後吊り橋の数を増すと同時に、現地で継続的に架橋できるよう、現地の方にも参加いただき、地域住民への架橋技術を渡すことも大きなミッションでした。
※ 現地新聞でもニュースとして多く取り上げられました。


野生のオランウータンが渡る<2010年6月>

2010年6月27日、メナンゴール川(キナバタンガン川下流域サンクチュアリ保護区Lot4)に架けた「吊り橋1号」に、「野生のオランウータンが橋を渡った」との報告がありました。
オランウータンの写真は、「吊り橋1号」に設置された監視カメラがとらえたものです。
体毛の色・質、四肢のバランスなど身体的特徴から判断してオランウータンであることは間違いなく、これまでも目撃情報はありましたが、撮影に成功したのは今回が初めてです。
(文責:BCTジャパン理事・吊り橋担当 中西宣夫)

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